太郎山登山。
副園長だより芙蓉保育園年長児の恒例行事、「太郎山登山」。
今年は園始まって以来、初の試みをしました。
これまでなだらかで登りやすい裏参道を登っていましたが、今年は急登の表参道ルートに初挑戦!
しかも登山口までも園から歩くという計画です。
担当職員たちと事前の下見登山をして、打ち合わせを重ねてはいたものの、いざ登りだすとやはりそのペースは予定時間より遅れ始めました。
しかしこちらの心配をよそに、子どもたちは皆元気に登り通すことができました。
一つ発見だったのは、これまでの緩やかな登りルートである裏参道では、気持ちの糸が切れてしまい、だらけてしまうお子さんも数名見られました。しかし、今回の不安定な足場もある急な登りでは、子どもたち自身にも緊張感が持続したのか、山頂神社に到着したその顔は、皆本当に輝いていました。。。
また今回も大勢のお父さん方が、お父さん先生として、ボランティアで一行を陰に陽に支えてくださいました。
お父さん方が、我が子だけではなく、全ての子ども達に気持ちを向けているかの様な行動は、まるで部族を守る逞しい男達といったおもむきで、こちらも大いに感動しました・・・。
午後から雨天の予報でしたが、無事下山した途端に雨が降り出すという有り難いタイミングで、天も協力してくれたかのようでした。
子どもたちには山に入る前の登山口で、「お山そのものが神様で、いつも皆を守ってくれる存在なんだよ」という私たち日本人が古来から備えている大自然との関わりの根本を伝え、静かに手を合わせてから登り始めました。
子どもたちは、芙蓉園の園歌♪にも出てくるお馴染みの太郎山に登り切ったという体力的な自身が身についたことは勿論ですが、大きな自然の中で生きている自分というかけがえのない命と、そして仲間の大切さも体感できたことと思います。
こうした体験の大切な部分が、これからずっと子どもたちの中に宿り続けることを祈ります。