雪獅子の祈り 風の馬の音
芙蓉園だより先日の投稿で話題にしましたが、毎年子どもたちに本物の音楽を届けようと企画している行事が無事終わりました。
チベット伝統音楽の奏者、テンジン・クンサンさんの奏でる楽器の音色と、優しくも力強い歌声が子どもたちを引きつけます。
そしてMisaoさんの演奏する透明感のあるヴァイオリンの響きが、子どもたちを魅了し、
夏秋文彦さんの、超絶鍵盤プレイが子どもたちを驚かせます。
鍵盤ハーモニカを循環呼吸と両手で演奏する姿は、子どもだけでなく職員や保護者の皆さんも驚きを隠せませんでした!!
(今回は他にもピアノと口琴も演奏)
生演奏の響きの素晴らしさは、子どもたち一人一人の中にきっと深く染み渡る何かを残してくれたと思います。
幼児教育とは、目に見える成果を追求するものではないと私たちは考えています。
何でも吸収する力を持つ幼児期の子どもという畑に、様々なよき種を蒔くこと。
将来、どんな花が咲くか、楽しみですね。
さて、午後には各クラスの年長児が集まって、異文化コミュニケーションの時間を過ごしました。
チベット人のテンジン・クンサンさんが、祖国チベットの事、難民として生まれたことや、自国の文化や大事にしている伝統を、わかりやすく日本語で語ってくださいました。
子どもたち一人一人の目を見つめ、「人間は愛が大事だよ!」と他者を思いやること、奪い合うのではなく分け合うことで広がる、幸せの本質を語るクンサンさんの言葉に、子どもたちは真剣に耳を傾けていました。
また、改めてチベットの伝統楽器、「ダムニェン」を紹介し、歌う事を通じて子どもたちにチベットの心を届けてくださいました。
そして何と5カ国語を話すことができるクンサンさん。
そんな話題の中で「僕、英語習ってるよ!」と口々に話す子どもたちに対して、自分たちの国の言葉である日本語をまず第一に大切にして欲しい。国際語である英語は便利だけれど、あくまで人とコミュニケーションをとるための手段であって、英語習得そのものを目的にすることはちょっと違う。大切なのは自分の気持ちを相手に伝えたいという思いと、人の気持ちを汲み取ろうとする心が大事だと教えてくれました。
保護者会主催の音楽会を通じてたくさんのヨキ刺激に恵まれた一日。
子どもたちは今晩どんな夢を見るのでしょうか・・・。
さて、今回はテンジン・クンサンさんが初のソロアルバムを発売する記念各地を巡るライブツアーの一環で、私たちの芙蓉保育園に立ち寄ってくれました。
クンサンさんの魅力が詰まった一枚。
ぜひ大勢の方に聴いていただけたらと思います。
CDアルバム
『Prayers of Snow Lion,Sounds of Wind Horse ~雪獅子の祈り 風の馬の音~』
(¥3,000)
お求めは、電話:080-3511-1965(奥さま:三上亜希子さん)またはE-mail:tsawangkunsang@yahoo.co.inまで。